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法律・基礎知識 10分2026年5月4日

EC261 vs UK261 完全比較 — Brexit後の日本人旅行者完全ガイド2026

Brexit後、ヨーロッパの航空乗客権利は二つの法律体系で守られています。EU規則EC261と英国規則UK261の9つの相違点を徹底比較。どちらが適用されるかを日本人旅行者向けに完全解説します。

EC261 vs UK261 Brexit後の航空乗客権利比較

2020年12月31日のBrexit完了後、英国はEU加盟国規則 EC261/2004 とは別個の独自規則 UK261(The Air Passenger Rights Regulations 2019)を運用しております。日本人旅行者にとって、これは「ヨーロッパ航空乗客権利」が二つの異なる法律体系で守られていることを意味します。両者は基本構造が同じですが、補償額、通貨、時効、申請機関に重要な違いがあります。本ガイドでは、EC261とUK261を9つの観点から徹底比較し、日本人旅行者がどちらの規則の対象になるか、どう活用するべきかを完全解説いたします。

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9項目の比較 — 完全比較表

項目EC261/2004UK261
適用開始2005年2月17日2021年1月1日(Brexit後)
根拠法EU理事会規則 261/2004Air Passenger Rights Regulations 2019
適用機関EU加盟国NEB各国UK Civil Aviation Authority(CAA)
基準通貨ユーロ(€)ポンド(£)
補償額(最大)€600£520
補償額(中間)€400£350
補償額(最低)€250£220
時効加盟国別(1〜5年)6年(イングランド・ウェールズ)
判例EU司法裁判所UK控訴裁判所

補償額の実質比較

£520 ≈ €620 ≈ 100,000円(為替変動あり)。UK261はEC261とほぼ同等であり、わずかにUK261が高い(£520 対 €600)ですが、為替変動により実質的に同等です。

適用範囲の違い

EC261の適用範囲

  • EU加盟国(+アイスランド・ノルウェー・スイス)の空港から出発する全便
  • 第三国からEU加盟国に到着するEU航空会社が運航する便(条件付き)

UK261の適用範囲

  • 英国の空港から出発する全便
  • 第三国から英国に到着する英国航空会社が運航する便(条件付き)

重複と競合の可能性 — 原則は「出発空港の規則が優先」

ロンドン(LHR)→ パリ(BA運航)

UK261対象

英国出発 → UK261が優先

パリ(CDG)→ ロンドン(BA運航)

EC261対象

EU(フランス)出発 → EC261が優先

日本人旅行者への影響

東京↔ロンドン便の場合

便方向適用規則最大補償
JL43 / NH211東京 → ロンドン対象外
BA005 / VS901東京 → ロンドンUK261(条件付き)£520
JL44 / NH212ロンドン → 東京UK261£520
BA006 / VS900ロンドン → 東京UK261£520

EU加盟国出発便(FRA・CDG・HEL・AMS等)はEC261対象(€600)。各路線の詳細はそれぞれのガイドをご参照ください。

申請機関の違い

EC261申請機関(NEB)— 国別

NEB対応言語時効
フランスDGAC仏・英5年
ドイツLBA独・英3年
オランダILT蘭・英2年
イタリアENAC伊・英2年
スペインAESA西・英5年
ポーランドULCポ・英1年
フィンランドTraFi芬・英3年

UK261申請機関 — 英国CAA

英国 Civil Aviation Authority(CAA)

言語:英語のみ。処理期間:3〜6ヶ月。費用:無料。効力:勧告(拘束力なし)。ただし航空会社の遵守率は高い。

英国小額訴訟(Money Claim Online)

オンライン提訴可能。費用:£35〜£455。期間:4〜12ヶ月。拘束力あり。ClaimWingerが代行。

時効の決定的違い

UK261の6年時効 — EU加盟国すべてより長い

ロンドン出発便であれば6年以内のフライトが請求対象。フランス最長の5年を上回り、ドイツ(3年)の2倍。過去のLHR発着便を長期放置していた方も今すぐ確認する価値があります。

規則・国時効備考
UK261(英国)6年Limitation Act 1980、最長
EC261 — フランス5年EU最長
EC261 — スペイン5年
EC261 — ドイツ3年
EC261 — フィンランド3年
EC261 — オランダ2年
EC261 — ポーランド1年EU最短

共通する基本原則

補償発生条件(EC261・UK261共通)

欠航:14日以内の通知 + 代替便条件不適合

3時間以上の遅延(最終目的地到着時)

強制搭乗拒否(オーバーブッキング)

補償額の距離別計算(通貨のみ異なる)

距離EC261UK261
1,500km以下€250£220
1,500〜3,500km€400£350
3,500km超€600£520

また、EU司法裁判所判決(C-549/07、C-28/20等)はUK261にも引用されており、「特殊事情」(天候・ATC・安全)の解釈もBrexit後も実質的に維持されています。ケアサービス(食事・通信・宿泊)の義務も両規則で共通です。

よくある質問(FAQ)

EC261とUK261で補償額がほぼ同じなのはなぜですか?

UK261はEC261をベースに設計されており、英国がBrexit時に航空乗客権利を維持する政策を取ったためです。UK261の最高補償額£520(≈€620)はEC261の€600とほぼ同等です。

東京→ロンドン便はEC261、UK261どちらの対象ですか?

東京発のJAL(JL43)・ANA(NH211)便はどちらの規則も対象外です。BA005・VS901は英国航空会社運航のため条件付きでUK261対象。LHR発便(JL44、NH212、BA006、VS900)はすべてUK261対象(£520)です。

UK261の6年時効は本当に有利ですか?

はい。EU加盟国で最長のフランス(5年)より1年長く、ドイツ(3年)の2倍です。ロンドン出発便であれば6年以内のフライトが請求対象となり、長期間放置していた案件も活用できます。

EU加盟国経由でロンドンに到着した場合はどちらが適用されますか?

出発空港の規則が優先されます。例:パリ→ロンドン(AF運航)はパリ出発のためEC261対象、UK261は非対象。逆にロンドン→パリはLHR出発のためUK261対象です。

UK261の判例はEC261と同じですか?

基本的に同じです。Brexit以前のEU司法裁判所判決(C-549/07、C-28/20等)はUK261にも引用され、英国控訴裁判所も類似の判断を維持しています。Brexit以降も独自の判例が積み上がっています。

ClaimWingerはEC261とUK261の両方に対応していますか?

はい。ClaimWingerはEC261(EU加盟国NEB申し立て・裁判所対応)、UK261(英国CAA申し立て・Money Claim Online訴訟)の両方に対応しています。どちらの規則対象かも弊社が無料で判断いたします。

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