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法律・基礎知識 9分2026年5月4日

EC261 時効国別比較 — どの国で何年以内に請求すべきか?日本人完全リファレンス2026

最短1年(ポーランド)から最長6年(英国UK261)まで、出発空港の所在国によって補償請求の時効は大きく異なります。過去フライトの請求可否を国別に完全比較します。

EC261時効国別比較

EC261/2004 およびUK261 では、補償請求の時効(請求期限)が出発空港の所在国の民法により決まります。これはEU内でも国により大きく異なり、最短1年(ポーランド、ベルギー)から最長6年(英国UK261)まで幅広く設定されています。日本人旅行者にとって、過去のヨーロッパ便の補償請求を検討する際、出発空港の所在国の時効を正確に把握することが決定的です。本リファレンスでは、EU加盟国全28カ国+UK+EFTA諸国の時効を完全比較し、戦略的な活用方法を解説いたします。

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長期時効(5〜6年)— 日本人旅行者にとって最有利

時効主要空港主要キャリア
🇬🇧英国(UK261)6年LHR、LGW、STN、MAN、EDIBA、VS、easyJet、Ryanair UK最長。Money Claim Online利用可
🇫🇷フランス5年CDG、ORY、NCE、LYSAF、HOP、easyJet FranceEU加盟国最長
🇪🇸スペイン5年MAD、BCN、AGP、PMIIberia、Vueling法改正後(旧1年)
🇬🇷ギリシャ5年ATH、SKG、HER、RHOAegean Airlines
🇱🇺ルクセンブルク30年LUXLuxair民法上の特殊規定、要相談

中期時効(3年)— 標準的

時効主要空港
🇩🇪ドイツ3年FRA、MUC、DUS、BER
🇮🇹イタリア3年FCO、MXP、LIN、VCE、NAP
🇦🇹オーストリア3年VIE、SZG、INN
🇫🇮フィンランド3年HEL
🇸🇪スウェーデン3年ARN、GOT
🇩🇰デンマーク3年CPH
🇳🇴ノルウェー(EEA)3年OSL、BGO
🇵🇹ポルトガル3年LIS、OPO、FAO
🇷🇴ルーマニア3年OTP、CLJ
🇧🇬ブルガリア3年SOF、VAR
🇭🇷クロアチア3年ZAG、SPU、DBV
🇨🇿チェコ3年PRG
🇸🇰スロバキア3年BTS
🇪🇪エストニア3年TLL
🇱🇻ラトビア3年RIX
🇱🇹リトアニア3年VNO

短期時効(2年)— 注意が必要

時効主要空港主要キャリア
🇳🇱オランダ2年AMS、RTMKLM、Transavia
🇮🇪アイルランド2年DUB、ORKAer Lingus、Ryanair IE
🇨🇭スイス(二国間協定)2年ZRH、GVA、BSLSwiss、easyJet CH
🇮🇸アイスランド(EEA)2年KEFIcelandair
🇭🇺ハンガリー2年BUDWizz Air HU
🇲🇹マルタ2年MLAAir Malta
🇨🇾キプロス2年LCA、PFO
🇸🇮スロベニア2年LJU

最短期時効(1年)— 早急に請求必要

時効主要空港主要キャリア
🇵🇱ポーランド1年⚠WAW、KRK、GDN、KTWLOT、Ryanair PL
🇧🇪ベルギー1年⚠BRU、CRLBrussels Airlines、TUI fly

戦略的活用方法

戦略1:5年以上前のフライト — 英国・フランス

  • 英国UK261:6年以内のLHR等出発便は今すぐ請求可能
  • フランス:5年以内のCDG等出発便は今すぐ請求可能
  • 即座に書面請求を送付して時効を中断することが重要

戦略2:1年以上前のフライト — ポーランド・ベルギーは要注意

  • WAW・KRK・GDN等出発便:12ヶ月以内が絶対期限
  • BRU・CRL出発便:12ヶ月以内が絶対期限
  • これを過ぎると通常は時効で請求権消失

戦略3:直近フライト(6ヶ月以内)— どの国も問題なし

  • どの国でも時効問題は発生しない
  • 早期請求が証拠保存と心理的優位性で有利
  • 書面請求から時効の中断が始まる

時効の起算日と中断

時効の起算日

通常は欠航・遅延発生日からカウント開始。ポーランド・ベルギー等の厳格運用国では発生日から厳密にカウントされます。

時効の中断方法

書面による正式請求・訴訟提起・調停申し立てで時効が中断されます。中断後は新たに時効期間が再スタート。期限ギリギリの場合は今すぐ書面請求を送付することが最重要。

戦略例

ケース1:5年前のCDG発便

状況:5年前のCDG(フランス)出発AF便で欠航

戦略:フランス時効5年でギリギリ間に合う。即座にAFへ書面請求(時効中断)→ 拒否時DGAC申し立て or 直接訴訟。

ケース2:3年前のLHR発便(UK261)

状況:3年前のLHR出発BA便で5時間遅延

戦略:UK261時効6年で余裕あり。£520(約€620)の請求可能。BAは比較的協力的な傾向。

ケース3:1年半前のWAW発便

状況:1年半前のWAW(ポーランド)出発LOT便で欠航

戦略:ポーランド時効1年を超過 → 通常は時効消失。例外(時効中断等)の可能性は要相談。

よくある質問(FAQ)

時効はどの国の法律が適用されますか?

通常、第一便の出発空港の所在国の民事時効が適用されます。例:CDG出発便はフランス時効(5年)、LHR出発便はUK時効(6年)。乗り継ぎ便でも第一便の出発国が基準です。

過去6年前のLHR出発便は本当に請求可能ですか?

UK261の6年時効内であれば理論的に可能です。ただし搭乗券やメール等の証拠保存が困難になるため、実務的には3年以内の案件を推奨します。

ポーランド出発便で1年が経過しました。完全に諦めるしかないですか?

通常は時効により請求権が消失します。ただし、書面請求や訴訟提起により時効が中断されている可能性、詐欺行為等の特殊事情で時効が長期化する可能性もありますので、まずClaimWingerへご相談ください。

EU加盟国で時効が国別に異なるのはなぜですか?

EC261/2004 は補償発生条件・金額のみを規定し、時効については加盟国の民法に委ねています。これがEU加盟国別に時効が異なる根本原因です。

時効の起算日は欠航日ですか、それとも拒否日ですか?

通常は欠航・遅延発生日です。ただし国により民法解釈が異なります。ポーランドやベルギー等の厳格運用国では発生日から厳密にカウントされます。

時効の中断は本当に可能ですか?

はい。書面による正式請求、訴訟提起、調停申し立てで時効が中断されます。中断後は新たに時効期間が再スタートします。期限ギリギリの案件では重要な戦略です。

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